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先日の旅先でどうにも懐かしいような古本屋に入った。
神田にあるような古書マニア向けでもなく、昔、町に一軒だけあったような生計が経っているのか謎なタイプの古本屋だ(名古屋圏ではブックオフのような新古書マンガを主に扱う古本屋はとにかく多いけど、こういった古本屋をほとんど見かけない)。やる気があるのかないのかどういう基準か店の入口から古いトランクの開いた口に雑魚本が適当に積まれてあったり、ちゃんとパラフィン紙が掛かっている本があったりで店主の気まぐれ具合が気になりつつも、残暑で汗ばんだ体を乾かす為にも書棚を見回す。
店主は友人と「町おこし」について熱い議論を闘わせていてお構いなしなのが有り難い。

そんな書棚の動物関連の書籍が並ぶ棚で「猫」という文字に反応して買ってしまったのが、この2冊。
詩人・長田弘のエッセイの様な詩的物語(?)「ねこに未来はない」晶文社刊
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長新太がイラストと装丁を手がけている愛らしい本だ。
おそらくブックオフでは見かけないほど日に焼けて開き癖のついたボロっちい本なのだが、猫好きにはギョッとするタイトルに惹かれて棚から引き出して、癖のせいでパッと開いたページを数行読むと、このタイトルの深い意味がわかってしまった。
誤解のないよう書いておくと、猫には前頭葉の部分がないので未来を案ずることがない分、その日その日をめいいっぱい美しくハツラツと生き死んでいくということなのだが、若い夫婦が猫と共生した素晴らしい時や感情の揺れを、詩的な例えを随所に折混ぜつつ独特な面白さでもって生き生きとした描写で書き抜いていて、思わずニヤけたり、しんみりしたり、読んでる方も一緒に忙しく楽しい本なのだ。
猫嫌いだった著者が猫好きの奥さんに感化され「猫ホリック」になってしまう過程や、最初の猫を失った空白に耐えかねて≪かわいい仔ねこください、きっとかわいがります≫という張り紙を電信柱に貼ってしまうあたり、かなりクレージーで笑えます。
約30年前に書かれた本なので猫の飼い方が少々雑でよく猫を亡くすのが痛いところだけど、動物愛護派みたいに変な熱を上げずに30年の間に猫の地位も上がったものなんだなぁ〜と思えばいいものです。Amazonで検索を掛けると晶文社に在庫(!)があるようだし文庫化されているみたいなので(ちなみにusedだと\1だって…寂)機会があれば、このなんともチャーミングな文章に是非触れて頂きたいものです。

そして、もう一冊が、これも25年前に出た本で
「猫ふえちゃった」ジェルミ・エンジェル著・小学館刊
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帯のムツゴロウ王国という冠にギョッとなって一瞬棚に戻し掛けたのだけど、猫写真に惹かれて(←病気)開いてみると…
オックスフォードで動物学を納めたエリートなイギリス青年がムツゴロウさんのカリスマ性に惹かれ王国に滞在し「猫舎」の担当を買って出る。30匹の猫を広いドーム状の納屋に去勢・避妊をせずに放し飼い。一つの空間で共同生活させて猫にも社会性というものが発生するのか?という実験的生活の4年間に及ぶ記録だった。今の時代でこれをやったら絶対に動物愛護団体から苦情がきそうな内容だが、時にアナーキーに進む実験生活は猫の排泄から性交、子育てまで猫の本質をたくさんのカラー写真と丁寧な観察記録で露わにしていて面白い。仕舞いには120匹の猫でギューギューになっていく様子が実に楽しくもあり、不安にもさせる。
猫愛に満ちていながらもドライに観察する目も忘れていないので猫の生態を知るにもいいし、なにより猫の豊かな表情が捉えられた写真や、猫がギッシリビッシリの写真は猫好きでなくても圧巻。これもusedならAmazonで激安みたい…面白いのになぁ。

猫舎のその後が気になってネットで検索してみるも、さすがにそこまではわからなかった。
あんなに憧れたムツゴロウ王国…ムツゴロウサンの無邪気さから目を背けるようになったのは思春期に発生する潔癖からか??
懐かしのムツゴロウさんの衝撃映像をYouTubeで拾って鑑賞してみたら、やはり今見てもその強烈さは色あせていなかった…す、すごいよ、ある意味尊敬するよ…ムツゴロウさん。
当時は理想を求めた出家組が続々王国に亡命してきたりで、その全ての維持費が彼の肩にのしかかっていたらしいから、狂気に満ちた奮闘ぶりも止む得まい…。
王国も東京に引っ越してきたりでいろいろ問題になってりしているらしいが、王国のHPを覗いたら「ムツゴロウ画伯があなたの愛ペットをアクリル画にします!」というキャンペーンをやっていた…料金は1枚5万円ほど…安いのか…高いのか…どなたかいかがですか?

最近、トイレで出待ちしてドアが開くと同時に押し入ってくるミー様。
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かくれんぼ気分らしいけど…なんで、そんなマットで寝ころびたがるの?やめてー。
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by tosakanekosha | 2006-09-24 01:42 | 猫狂部屋

きのこきのこきのこ

どんぐりの帽子を拾いに9月の森へ…
どんぐりの帽子は「るい児作品」の欠かせない要素のひとつなのです。

どんぐりを探して公園の奥へ奥へ…
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どんぐり探しのはずが、あたり一面を茸に囲まれてしまった。
見渡す限り、きのこ、きのこ、きのこ…変な幻覚じゃないよね?

ベルベットの帽子を被って黄色いスーツをお召しの茸氏のファミリー。
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こんな茸だらけなのに誰も手を付けないのは…やはり。

姿を見せない小さな虫たちの素晴らしいお仕事っぷり。
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こんな住人にもあちこちで遭遇。
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トカゲは森に住むんですね。

どんぐりの帽子を袋一杯拾って、小粒の栗を少々失敬して…
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by tosakanekosha | 2006-09-20 02:13 | 写真館

廃墟包囲網

またまた廃墟レポ(ruin=soraya)1物件UPしましたよ。
古いのばかりもアレなんで今度は☆新作☆です。
新作っていっても探訪したのは2年前です…暖めすぎです(汗
S市に移住して初めて潜入した記念すべき廃墟です。
しかしながら、こちらは散歩すれば廃屋に当たるくらい豊富なので最初のうちは鼻息荒く喜んでいたのですが、すっかり日常風景になってしまいました。恐いですね。
それでも、旅に出れば廃墟に巡り会う…これは運命なのでしょうか?
自然と小道に入り廃屋を探し当てるクセが…

廃墟ではないけど、先日一泊した伊勢でも宿泊したホテルの両隣が廃業しているという…
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これは窓から見下ろした景色、見下ろした途端に隣が廃業旅館だということに気づくところが元マニアって感じです(現役マニアだってば…)。
この屋根の大群、建て増しに建て増しを重ねてある一軒の巨大旅館なのですよ。壮観です。

そして、もう一方の隣の廃業旅館の裏庭から見える大浴場。
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なかなか良さそうな旅館だったろうに…
シーズンオフで休業なのかな…とも考えたのですが、こんな行楽シーズンに休業とは考えにくいし…謎が深まります。
どの廃業旅館も、ほとんどが主らしき家族がポツリとそのままお住まいになっていたりして、なんだか贅沢な住居ですね。振り返れば海。

鳥羽水族館にも行って来ましたよ。
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クラゲ水槽は江ノ島から全国的に広まったみたいですね。
個人的には二見シーパラダイスの方がオススメですけどね。
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by tosakanekosha | 2006-09-18 00:54 | 社会見学

このところ来月末の奈良の個展へ向けてバタバタと忙しい相場家です。
忙しい忙しい…と言いつつ、せともの祭を徘徊してみたり、遅めの夏休みで伊勢に一泊して来たり…この超貧乏期にデカダンな…この冬越せるかしら…?

アトリエでは「るい児マジック」全開で大作・力作が次々と誕生しています。
思わず旦那の創作に見入ってしまって自分の手元がお留守。
そういうときはカメラを出してきてアトリエ・作品撮影。
作品のどの表情を狙うか…ひとつの作品に狙い所満載で飽きさせません。

DM用画像の整理選択。
DFJ「人・形note」掲載のインタビュー記事・連載記事の校正。

さらに、先日、久々にHPを見た旧友(オとかカとかチとかいう超人)に「blogと目次だけのHP」と痛いところを指摘され、かなり長い間放置プレイのままだった廃墟のページを更新することを決意!ムン(鼻息)
古HPの残骸をネット上から掃除したり、廃墟画像を整理しながら思い出に耽ったり、古いテキストを読み返して赤くなってみたりしながら、ようやく更新の目途が立ちました。
そして昨日こっそりHPの「ruin=soraya」というコーナーに1物件更新しました。
一件目は今は亡き六本木の某施設のごく私的なレポートです。データ集積というより主観中心の読み物ですね…なんだろアレ。
古いテキストを加筆修正したものなんで、昔のテキストを読んだことがある人は懐かしんでやってください。そして、新たに廃墟コーナーの扉を開く方々は…これに懲りずこれからも仲良くしてやってください。

もちろん料理(3食)も洗濯もあります。
今朝はkisakiさんから「お野菜ビックリ便」が届きました〜嬉嬉♪
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新鮮でピチピチした美しい野菜たちにウットリ。
新鮮なお野菜にシャクっと包丁を入れるときの快感といったら…もう!
早速、お昼ご飯のカタヤキソバ(九州男児の旦那の好物のひとつ)の具材に。
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夕飯にはズッキーニ(と、生サンマと大根のみそ汁)。
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実はズッキーニ調理初挑戦だったのですが、ベーコンとしめじを加えてオリーブオイルと塩こしょう、それに粉末鶏ガラスープ小さじ1、お酒少々で炒めると…大成功でした♪
皆様もお試しアーレ。

人形もボチボチ…
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少年の足は少女よりちょっと大きくて平たくてスジスジしているイメージで…
こんな時は骨標本みたいな旦那の足が役に立ちます。
本当は今月中に完成させる予定だったけど…私にはやはり無謀な計画か…??

そして、いたる場所でミー腹の誘惑が…
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モフモフモフ…
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by tosakanekosha | 2006-09-15 01:28 | お知らせ/展示会告知

α100で夢雲のDM用に旦那のアトリエ制作風景を撮る傍ら、いろいろ試しに撮ってます。そんな中のこの一枚。
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7月に撮った上野の不忍池の蓮写真(これは旧フィルムαで撮影)の上に童子根付を載せてα100で撮影してみました。これがなかなか楽しい♪
もっと早くデジタル一眼を買っていればよかった〜と思うほど、自分の目で見て感じた空気感を伝えたい感じに捉えてくれるので素晴らしいです。
人形制作の手が止まってカメラばかりいじってます…うへへ。
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by tosakanekosha | 2006-09-05 02:50 | 写真館

男のロマン女のロマン

先日、旦那が野良クワガタ(正・野生のクワガタ)を拾ってきた。
ランランと目を輝かせて近所のスーパーでカブトムシゼリーを買ってきて与えてワクワク眺めたり、鈴虫のキュウリを交換する姿は男子小学生の夏休みのようで微笑ましい。
ネットで調べると「ミヤマクワガタ」という種類で、通常のクワガタと違って人間で言うところの襟足の部分が田村正和(もしくは京本正樹?)の髪型のようにチョロッと外跳ねしたような形に突起しているのである。格好いいゼ!
私の子供の頃は、すでにカブトムシのような昆虫はペットショップやデパートの祭事などで買うモノ…という認識があったので、こんな立派なクワガタが野生で転がっているなんてありえない!!きっと、どこかの子供がムシキング祭りで買ったクワガタが逃げ出したんだよ…と夢のないことを言うと、「イヤ、いるんだよね…この辺は田舎だから…」と旦那に言われて愕然とした…そうか、愛知万博会場がズレる要因となった自然の宝庫「海上の森(かいしょのもり)」もすぐ近いんでした…野生のクワガタ…ありえるね。
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そんなこんなで、長くて3日で死ぬかも…と思っていたヨボヨボクワガタ君はカブトムシゼリーによってパワー全開!ガタガタと騒々しくガラスケースを徘徊しているのでケースをのぞき込むと、目が合って「はっ!」とハサミをビクつかせるので、リアクション王(キング)として相場家に君臨しています。

そして、9月に入って朝夕涼しくなってきて…
夏も終わりだねぇ…と、話しながら近所のスーパー内を歩いているとシーズン商品セールの棚に、メダカやヤドカリやマリモらと一緒に「ベタ(闘魚)」が半額となって並んでいたのでした…。
淡水魚の「ベタ(闘魚)」はポンプいらずでグラスでも飼えます!なんて触れ込みで小さな容器に小分けされ量販店の夏の祭事でよく売っているのだけど、ペットショップと違って手を掛けて貰えない彼等はウンコまみれの水(否、ウンコ水)に元気なく漂い…実に哀れ。
嫁ぐ以前、実家で長く「ベタ」を飼っていたので、嫁いでからも飼いたいなぁ〜と
願っていたのでこれはチャンスと思い、旦那を説得して救済決定!
赤・青の売れ残り2匹のうち、以前飼っていたのと同色の青いのを選ぶ。もう一匹の赤い方に「ゴメン…」と心の中で呟きながら後ろ髪引かれる思いで売り場を後にする。「ベタ」は中国名で「闘魚」と書くとおりオス同士が縄張り争いで一方が死ぬまで激しく闘うという性質があるため同じ水槽では飼えないのだ。
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無事に我が家の仲間入りを果たした「ベタ彦(仮名)君」…なんと220円也。
合わせてこれまた半額になっていた「学研のふろく」っぽいチープさがキュートなプラの飼育キット500円も購入。
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さらに2日後…
気になってスーパーの例のコーナーを覗くと…赤いベタが哀しげにさらに濃度の増したウンコ水を漂ってました…しかも、さらに値引きで200円!!あまりの哀しさに目頭が熱くなり救済決定。
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これまた大幅に値下げで200円になった金魚鉢と一緒に我が家へやってきた「フジオ(仮名)」。私はたった400円でささやかな幸福を手に…。

ものすごい近距離で眺めて「アロワナを飼う金持ちの気分」を味わってます…
「ああ、格差社会…」なんて言わないで…。
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by tosakanekosha | 2006-09-04 01:01 | 日々の泡