人気ブログランキング | 話題のタグを見る

メンテナンスが入っちまいましたが…

昨晩、画像を携帯からUPしたところで深夜のメンテナンスが!!
なので謎の画像を一晩出し放しでしたが…ようやく続きです。

さて、もう一本紹介しようと思っていたのが「キッチン・ストーリー」という映画です。
こちらの舞台は北欧の片田舎。時代は戦後の経済成長期でしょうか?
ある博士がシステムキッチンの開発に向けて、独身男性の台所の生活導線を研究するために台所を観察させてくれるモニターを募集。そしてモニターの家には各調査員が小さなキャンピングカーの付いた車(←これが実にオシャレな北欧デザイン!)で派遣されてきました。それは小さな台所で起こる本当にささやかな物語。
頑固な老紳士の家に派遣された主人公の調査員は、最初はなかなか家に入れて貰えません…なんとかして調査を始めるも、台所に特別設置されたテニスの審判員のような調査椅子から見下ろされることに反発を抱く老紳士の奇妙な行動に悩まされるのでした。
調査上に誤差が生じないように被験者と調査員は会話をしてはいけないというルールも手伝って、なかなか溝が埋まらない二人の奇妙な緊張関係がとてもコミカルでニンマリせずにはいられません。そんな数日が経過して…ある事件(これも、ほんとうにささやかな出来事)をきっかけに、次第に奇妙な友情へと発展していくのです…それらのどのシーンも愛しい!…これは見てからのお楽しみ☆にしておくので是非見て欲しい!
まるで監視カメラのように機械的で人間性を欠いた仕事を会社から要求される調査員と、片田舎で長い時間を孤独で過ごすうちに心を閉ざしてしまった老人、そんな長い間眠ってしまっていた自己が人との触れあいや語らいで徐々に目覚めていく…
そうなのよね人の間と書いて人間なのよね…と金八チック(人の字は…てヤツ)に当たり前なことに気づかされる映画です。人と関わることで生まれてくる悲喜こもごもな出来事の繋がり…それを否定してしまったら人生はいかにつまらないものであることか……そういう大切なことつい忘れてしまいます(ごめんなさい)。

前回紹介した「バーバー吉野」も今回紹介した「キッチン・ストーリー」もタイトルからして、ほんの小さな町で起こる本当にささやかな出来事の重なりの物語なのですが、ここまで見る者の心を震わせてしまうのは何故なんでしょう??
合わせて借りた「宇宙戦争」なんて、あんな大規模に地球が危険に脅かされた中で逃げまどいながら家族の絆を描いていても、ぜんぜん心に伝わるものがなかったのにな…と思うのでした。物語は規模じゃない…細やかな視線なのです。


…そんなこんなでこちらもささやかな毎日を送っております。

秋が深まれば紅葉狩りへ…
メンテナンスが入っちまいましたが…_c0047024_1433064.jpg

まだちょっと早かったようで公園の森は染まりきってませんでしたが紅くなった木を見付けて気分を盛り上げます。
メンテナンスが入っちまいましたが…_c0047024_1433070.jpg

水面にも点々と…
メンテナンスが入っちまいましたが…_c0047024_1433076.jpg

椎の実拾いながら歩くと意外と息が切れます…運動不足!
by tosakanekosha | 2005-11-16 01:43 | 映画・テレビ・ゲーム