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前回の続き…(廃墟考・編)

そうそう、忘れてました。
〜前回のタイトルの解説〜
「絶対絶命都市」はPS2のゲーム。
大地震の後なんらかの理由で崩壊を始め廃墟と化した都市島(橋で繋がれた離島型都市)から、崩壊理由の謎解きをしつつ島から脱出をはかるという、ものすごくリアルで恐いゲーム。瓦礫が落ちてきたり、足下が崩れ落ちたり…廃墟をひたすら歩くことになる…とにかく生き延びろ!!
今年の10月には2が出るとか出ないとか…

「28日後…」はトレイン・スポッティングで注目を集めたダニー・ボイル監督作のバイオホラー(?)映画。
ある日、意識不明だった青年が病院のベッドから目覚めると、街は無人の廃墟と化していた。イギリスに謎の病原菌が蔓延して国民はほぼ国外に退去、残されたゾンビのようになってしまった保菌病者から逃れつつ、生き残った者たちと救助現場へ向かう…これはアウトブレイクとバイオハザードと↑上のゲームを足したような内容です。そこにヒューマンドラマが繰り広げられる…かなりヘビィな映画。生き抜いた先にあるものは??
DVDは劇場公開とエンディングが違うようです。かすかな希望が…

少し前に映画「28日後…」をたまたま見た後、中古ゲーム屋で、ずっとやってみたかった「絶対絶命都市」を入手。そして「ヤノベケンジ」の展示を鑑賞。自分の中で眠っていた「廃墟を欲する病」が騒いだのでしょうか…(そういえば長く自サイトの廃墟コーナーも放置しています…再編集しなくては…)。

「ヤノベケンジ」がアトムスーツを着てチェルノブイリを歩いた頃、世は世紀末思想が蔓延していて、彼の作品テーマも「サヴァイバル」だったという。
しかし、私がたまたまTVで目にした「この世の終わりの風景」には、一つの疑問を投げかけるように「黄色い感嘆符(アトムスーツを着た男)」が立っていた。
結局、無事にこうして21世紀を迎えたわけだけど…
なのに、何故か21世紀を迎えてまもなく世紀末思想の生き残りのような「廃墟ブーム」が巻き起こる(その多くは「この世の終わりの風景」を称えるようなものだったけど)。それとは反して「ヤノベケンジ」はその作品テーマを「リヴァイバル」とシフトさせ「この世の始まり」の風景に転化させていた。
そう、廃墟って実際に歩いてみるとわかるんだけど自由に草花が浸食していて自然という生命力に満ちあふれていて「この世の終わり」ではなくて「遠い未来世界への通過点」なのでしたね。そんなことを思い出させてくれたのでした。

そして、赤ん坊は立ち上がり、腹話術人形は腰をふり歌い、「ジャイアント・トらやん」は目を覚まし、目を大きく見開き、歌い、踊り、時に火を吹く…
生き抜いた先に見える光景は、やはり遠い未来世界への通過点。でもそれは、もっときっと楽しいものなんだろう…

なんてことを自分に引き寄せていろいろ考えさせられる展示でした。

そして今、相場家では奈良の展示の準備に追われながらも「絶対絶命都市」の攻略に励んでいます…いつもゲームをするときは旦那が操縦者で、私はヒントを解読したり横でギャーギャー騒ぐ係。さて、無事に脱出することができるのでしょうか…その先にあるものは…
by tosakanekosha | 2005-07-30 02:23 | 映画・テレビ・ゲーム