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現実(結婚)入門

2003年〜2004年にかけての私は世界(世間)となかなか折り合いの付かないでいて自暴自棄気味だった。
そういうときは自分を納得させるべき言葉(活字)を探しにひたすら本屋の中を徘徊するのだが、ふと本屋の店頭で目にとまったタイトル「世界音痴」。
穂村弘という歌人の初エッセイ集だった。
手にとって目次を見る、軽く読む…ダメだ、今の自分は読んではいけないと思った。
そこには40近い歳になっても世界(世間)との距離感が掴めない男の独白のようなエッセイが綴られていた…お、おもしろい…自分以外にもこんなにも世間からの疎外感と戦う(自意識過剰に世間的に正しい立ち振る舞いを考えながら束の間の妄想に酔いつつギクシャク生きる)人間がいたとは!!
でも読んじゃダメだ…同調して安心してはいけない…そうしてその場を後にした。
そんなことを三回ほど繰り返して、結局、買ってしまった。
今、手元にないのでエピソードは書き抜かないが、とにかく読み終わるのが惜しい、いつまでも反芻したいようなエッセイ集だった。この同じ空の下のどこかで戦っている出逢うことのない戦友のような親近感(?)。それから急いでそれまで出た歌集を探し、その中でも特に「手紙魔まみ」などは何度も何度も読み返すお気に入りになった。

そして2005年の春、再び、彼の新刊を手にした。
(2004年にも一冊出ているのだが、この時の私は自分自身の人生のストーリーの急展開に足下をとられないよう必死だったので他のストーリーを必要としてなかった…よって未読)
なにやら「あの穂村弘」が結婚できたというのだ、これは読まずにいられようか??

…というわけで読んでいます。
もーかゆい!!!さて新刊についてはまた追々。

現実(結婚)入門_c0047024_0532450.jpg

先日、イチゴ狩りに行った時に見つけた看板。
見ていると三半規管がやられそうな赤ずきんちゃん…最高!
by tosakanekosha | 2005-03-31 00:53 | 本・音楽・アート・動画